2005年07月

2005年07月14日

最後の夏


今日の昼、新橋の文教堂でなにげに買った小説に、こんなフレーズがあった。

「チャップリンだって言ってるわよ。"哀しみの中に美しさがある"って。」



いよいよ、高校野球の岩手県予選が始まった。

俺にとっては、Wカップのアジア予選よりビックイベントなんである。
で、組み合わせ見たら、

http://www.iwate-np.co.jp/kouya/2005/05kumihyou.htm

なんだよ〜、我が母校、釜石南高校、1回戦からじゃ〜ん。
シードじゃないのかよ・・・まったく。


盛岡に住んでいた、18〜24歳の7年間は、よく球場に足を運んで
地元の高校を応援した。

当時、自分にとって、盛岡っていうのは大都会だった。
新幹線が通ってるし、ミスタードーナツやロッテリアがあって、
川徳という大きなデパートがあり、そこにはエレベーターガールがいた。

エレベーターだけでもビックリなのに、ガールもいた。
ガールは帽子をかぶって、なぜか暑いのに軍手をしていた。
フロア案内をしてくれるんだけど、俺には浪曲にしか聞こえなかった。

ちなみに、俺の地元の大槌町には、町全体でエレベーターは、
県立大槌病院と、スーパーのマストと、公民館くらいしかないんじゃないかな。
漁協とかにもあるかも知れないけど。
ま、いずれにしてもおそらく数機だろう。
エスカレーターにいたっては、マストだけのような気がする。


川徳の話に戻す。


川徳は、岩手県では、ものすごいブランドである。
東京だったら、包み紙は伊勢丹とか三越とか高島屋になるんだろうが、
岩手でお中元といったら、川徳の包みじゃないといかんわけである。

そのぐらいだから、俺らはこぞって、川徳の女と飲みに行くのに憧れた。

NTT盛岡支店には、当時20代の男が200人もいたのに、20代の女は
派遣入れても20人とか30人しかいなかった。
こういうバックグランドが、俺にフロンティア精神を培わさせた。


「今日飲み会なんだ」

「へえー、今度はどこ?」

「カワトク!」

「へえーまじ? すごいじゃん!」

「何階?」

「2階! なんだよそれ。いいなあ。つなげといて!」


俺ら独身寮の会話、東京の言葉で言ったらこういう感じ。
川徳は1階か2階なら、なお価値が高い。

初めて出会った川徳の女の子を女子寮に迎えに行くドキドキ感は
今でも思い出せる。
たしか月ヶ丘だったような気がする。ん? つつじが丘だったっけ?


そんなわけで10代の終わりから20代前半にかけて、
盛岡を謳歌するわけなんだけど、なんだか・・・そのなんていうのかね、
盛岡に対する嫉妬が始まるだよね。
わかるかなあ、こういうの。

それが、高校野球に向かう。

盛岡勢に勝ちたいの、つまりは。


盛岡から見る地元っていう構図から生じる感覚は、
そのサイズを大きくしただけで、東京から見る岩手、とか、
イングランドから見る日本とかに通じるものがある。



高校野球は終わりがあるから美しいんだと思う。

スタンドで応援していると、選手のお母さん達が、グランドの子供に
向かって叫ぶ。

「最後の夏だから、頑張れよ〜!  最後だからな〜!」

9回裏ツーアウト、ランナーなし
平凡な内野ゴロで、一塁ベースにヘッドスライディングする
ちょっと背番号の重い選手。
たった一回の出番だ。

マウンドで歓喜する選手より、ヘルメットを飛ばしながらファーストベースに
しがみついてうなだれる、そのシーンにいつも心打たれてしまう。

絶対もう勝てないのに、すべりこむ。
なぜだろう?

一縷の望みをかけて?
いや、きっと違う・・・。


今年も遠くで見守りたい。



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2005年07月08日

Y子の携帯

3年前に市ヶ谷のカフェドクリエで
俺の目の前で、泣いていた派遣の子が、

今日、東京駅のドトールで
俺の目の前で、満面の笑みをたたえている。

そっかあ、あれから3年も経ったんだ・・・。


今日、八重洲にある取引先に夕方訪問。
挨拶をして帰ろうしたら、

「あっ、石井さん!」 横から呼び止められた。

 (ん? なんだか懐かしい顔がいるぞ)

「えー偶然! びっくりしたあ。
 今度、こちらの会社でお世話になってるんです。
 石井さん、久しぶりですね。お元気ですか?!」

「あー、元気元気。 えっーとさぁ、ごめん、名前なんだっけ?」

 (こういうことってあるじゃん。こういう時は、早めにきいといた方が得策)

「えー、忘れたんですか? ひどいじゃないですかぁ!」

 (いやあ・・・だって、携帯の登録もだいぶ前に消去したし・・・)


そんなわけで、時間もあったので、ちょっとお茶することに。


「あの時、石井さんにきられて本当大変だったんですよ」

 (そうそう、俺、彼女のこと3ヶ月で切ったんだった)

「あれから仕事も見つからなくて埼玉にある製本所でしばらくバイトしながら
 食いつないでいたんですよー。毎日早朝から一日立ち仕事で・・・。」

 (思い出してきた・・・。
  彼女は未経験で入ってきてパソコンも使えず、苦労してたんだ)

「それでねー、きついバイトでしょ。
 初め5人くらいいたのが一人辞め二人辞めで・・・最後に私だけ一人残ったの」

 (仕事のミスマッチは明らかだった。どうみても派遣会社の怠慢。
  でも彼女は、一生懸命頑張ってたんだ)

「それでね、それでね、辞めようと思ったんだけど、その会社の人にね
 うちでちゃんと働かないって言われたのぉー。もう信じられない〜」

  永遠に話し続ける彼女〜


  (そうだそうだ、俺、呼び出されたんだよ、その日、カフェドクリエに)



「石井さん、私どうしたらいいんですか?
 つらいんです。経験もないし・・・私には無理なんです」

 (お願いだから泣かないで。ぜったい会社の人来るから)

「派遣会社の人もひどいじゃないですか。
 なんで全然検討違いな職場に派遣するんですか。
 パソコンだって最初から出来ないって言ってあったじゃないですか・・・」

 (ほらあ、やっぱり来たよ。秘書のKさんじゃん。まずいよ。
  また変な噂たっちゃうじゃん。
  あとさ、それと、泣いてる時はタバコは吸わない方がいいよ)


「大丈夫だって。頑張ろうよ。パソコンだってさ、すぐ慣れるよ。
 みんなも応援するしさ。夕方さ、少しずつエクセル勉強していこうよ。
 どっちにしたってこれから必要になるんだし、今やっといた方が絶対いいよ。
 ねえ、もう少し頑張ってみようよ。」

こう言った口が、それから数週間して「契約終了」を告げる。




「でもね、石井さん、あの3ヶ月があって今は良かったと思ってるんですよ」

 (ホント?)

「あれから何社か行ったけど、あそこで受注業務とか経験できたから
 今につながったんですよ。パソコンも少し使えるようになったし。
 今のところ気に入っているんです」

 (ホントぉ? まじ?)

「本当に今日はびっくりですね。
 こういうこともあるんですねえー。また来てくださいね!」


JRのホームに向かって歩く途中、

「石井さん、オヤジ接待とかあったら私呼んでくださいね。
 そういうの得意ですからっ!」


笑いながら颯爽と去っていく彼女を見て、ちょっと嬉しくなった。


そして俺の携帯に、Y子の番号が復活した。




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屋久杉とビッグ・ウェンズデーとゆとり教育

050708_1832~001.jpg あることがきっかけで、
1年に1回くらい、なんとな〜く集まるようになった仲間たち。

今回は1年3ヶ月振り。
その間、ほとんど連絡なし。

誰かが、そろそろ集まる? ってメール投げて、
そうだねえ、ってかな〜りゆるい。



仕事の話題は一切なし。
今日のテーマは、屋久杉とビッグ・ウェンズデーとゆとり教育でした。
なんじゃそりゃ。


恵比寿 ロコブルー



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2005年07月07日

1997年  バンコク  七夕


七夕ってさぁ、

織姫と彦星が年一回だけ会える
とっても切ない日なんだよねぇ。


1997年7月7日の夜は、Eちゃんとバンコクに
いたのを思いだした。
バンコクの居酒屋でフライト前の最後の夜を楽しんでたんだ。

今日、七夕だよぉーって。
七夕って、なんだっけ・・・って。



ほんでもって、2005年7月7日


七夕って、わるくないねえ。




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クール・ミズ

050707_1159~001.jpgふぅ〜ん

キライじゃないけどさぁ、こういうの

行ったのって10年以上前かなあ

キライじゃないけどさぁ、としまえん




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練馬でチャイナタウンセット

050707_1134~001.jpg西武池袋線 練馬高野台駅
ミスタードーナツのチャイナタウンセット

タンタン麺とドーナツとアイスコーヒーだって

昭和42年生まれの俺には理解不能な組み合わせです。

ちなみにポンデリングは大好き


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2005年07月03日

下山道

050703_0949~001.jpg 下山あまくみてた。

つらい。

確かここ6合目くらいだけど、
もう日本食、食べたくて食べたくて。

って、どこ行ったんだよって感じだけど、

まじ、レトルトとカロリーメイトと素うどん位しか
食べてないから。

この1時間後、無心で焼きそば食いました。うまかったぁ。


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雲より高い鯉のぼり

050703_0538~001.jpg 八合目のトモエ館

ここに泊まりました。

帰りもちょっとだけ、仮眠とらせてもらいました。

ほとんど眠れなかったけど。

goodge at 05:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

雲上人

050703_0507~001.jpg 雲上人
へへ


つーか、

肝心の太陽、写ってねーじゃんよぉー。



goodge at 05:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

噴火口

050703_0451~001.jpg 落ちるとヘリでしか上がれないらしい。

goodge at 04:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
映画

北京ヴァイオリン
北京ヴァイオリン中国映画
貧しいながらも息子の夢を叶えようと必死に頑張るお父さん。せつないけど心温まる近年最高の傑作。こんな父親になりたい。

友へ チング
友へ チング韓国映画
幼馴染みの4人が大人への階段で闇社会の犠牲になりながらも体をはって男の友情を貫き通す。男に生まれてきてよかったと思わせてくれる映画。

I am Sam
I am Sam子供と同じレベルの知能しかもたないサム(ショーン・ペン)は必死に娘を育てるが引き離される運命に。父が娘を娘が父を想う姿に心を打たれる。こんな父親になりたい。あれっ?

Life is Beautiful
Life is Beautifulナチスの収容所。何も知らない息子に「これはみんなでゲームをしてるんだよ」と笑顔で嘘をつき続ける父親(ロベルト・ベニーニ )。家族愛を超越した秀逸の作品。こんな父親になりたい。あれれっ。

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